医療従事者の頑なさー効果がなくても習慣としてケアをする。

「エビデンスに基づいた医療・ケア」と

医療従事者・特に看護師が言いますが、

現実は昔からの習慣でケアをしています。

例えば

・氷枕で頭を冷やすと熱が下がる。

→熱を下げるのであれば、

元の病気の治療をしないと熱は下がりません。

・患者さん・利用者さんの動きの支援はボディメカニクス。

→相手の動きを奪うに加えて、

人を抱える動作は腰を痛めます。

・発熱しているときはお風呂に入ってはいけない。

→お風呂は疲れるので無理ですが、

シャワーなら大丈夫。
(ただし炎症を起こしている・化膿している

場合はダメです)

などなど。

研究などで証明されていても、

「いつもと同じやり方でケアしなきゃ、

(他のスタッフに)何か言われる」

「新しいケアをして状態が悪くなったら、私の責任」と

自己防衛の気持ちが強いので、

新しいケアを始めるのは、

業務命令としてでなければ無理なのが現状です。

特にボディメカニクスは、廃止すべき有害なケアです。

理由は

・相手の動きを封じている。

・人を抱える作業は腰を痛める。

・相手の機能回復につながらない。

など、介助者の身体を傷める・介助を受ける人の

自立を妨げるケアです。

ですから早急に廃止して、

ボディワーク・シンキングワークである

アレクサンダー・テクニークを導入して

医療福祉ケア向けにアレンジメントするべきなのです。

10年くらい前にその動きがありましたが、

うやむやになってしまい、

今はリフト器具の導入に熱心です。

看護師は特に新しいこと受け入れることが苦手で、

変化や改革を非常に嫌がる集団です。

ボディワークの導入の失敗は、

看護師の「変化を嫌がる・新しいことを受け入れない」

特性を知らなかったことが原因です。

看護師の頑なさは変えられないでしょうが、

時間をとって世代交代を待ちながら新しいケアを

取りいれることは可能です。

看護師は散々

「看護師はバカだから、何もしない、勉強していない」と

医者だけでなく地域住民からも言われていますので、

新しいケアを導入するのであれば、

頭ごなしにしないことです。

ボディワークの導入を失敗したのは

「あなたたちのケアは遅れているから、

私が新しいケアを教えてあげましょう」という

働きかけが原因ですので。

peacefuly.

 

ボディメカニクスは看護師国家試験に出題されます。

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