看護教員時代に感じていた違和感。

看護系の教員は、それはそれは
恐ろしい人が多いです。
無駄に厳しいのです。
服装、話を聞く態度、ことあるごとに
「あんたたち、お客さんじゃないんだから」と
叱りつける…キリがありません。
私くらいの年齢だと「学生は厳しく」という
暗黙の了解はあるのですが、
私より下の世代が学生に無駄に厳しいのは、
悪い習慣が脈々と受け継がれているのかと、
反省することしきりです。
一度でできなければ、覚えられなければ、
厳しく叱ります。
学生はもちろん萎縮します。
アレクサンダー・テクニークのワークショップや
トレーニングで、
「話を聞くときは小さくならない」と教わります。
叱責される状況は避けられないけど、
もしそういう状況になったら
縮こまった身体と心をもとに戻してね、と
言われました。
大きな声で怒られる状況では、
必要な情報は全く入ってこないのです。
だから学生はわかったふりをせざるを得ない。
そして学生の態度は萎縮していきます。
なぜか看護系教員は、
学生がおろおろ・おどおどしていることを望みます。
今考えると、やたら学生に厳しい看護教員は、
支配している快感を覚えていたのでしょう。
他には絶対逆らえないように、
DVのようにダメージを与えて支配しないと、
自分が保てなかったのでしょう。
その厳しい指導や教育が成果を上げるかといえば、
否なのです。
行動はまとまるかもしれませんが、
その場しのぎのずる賢さと教員の機嫌をとることを学ぶのです。
本当に必要な看護師の知識が身につくのは、
ずっと後のことです。
優先順位を「怒られない」におくので、
必要なことを学習することは二の次になるのです。
無駄に厳しい教員ばかりではありませんが、
いまだに学生には厳しく、という風潮と
学生を馬鹿にする風潮は色濃く残っています。
「他人を大切にする」という考えが、
ただ上滑りな看護教育です。
教育より脅迫という言葉の方がお似合いです。
自戒を込めて。
peacefuly.

タイトルとURLをコピーしました