医療従事者がシンキングワーク・ボディワークを学ぶ理由と、やってはいけないこと

special thanks ちゃんみおさん

お買い物ならここ!藤巻百貨店のお中元

医業類似行為者よ目を覚ませ!
我々にできることは少ないが価値があるんだぜ。

Tweet / Twitter

掌 tanagokoro@手の心さん、柔道整復士をしてらっしゃいます。
ずっとツイートやブログを追っかけてるのですが、特定の商品や食事などをすすめない、非トンデモ医療の方です。

アレクサンダー・テクニークは、治療ではありません。
大雑把に説明すれば「心身の余分な緊張と動きを取り、動きを楽にする」ものです。
グイグイマッサージをするなど、施術はしません。
リラクセーションでもありません。

わたしがアレクサンダー・テクニークを学び始めた理由は、note記事私がアレクサンダー・テクニークに魅せられた4つの理由。を参照してください。
看護技術の相手の動きを無視して無理やり力任せに動かす、
ボディメカニクスを辞めたかったのも理由の1つです。既存の看護技術や看護教育を見直したかったのです。

ですが、全く今の医療を全否定するつもりはないですし、トンデモ医療にはかかわりません。わたしが「医療従事者がアレクサンダー・テクニークを学ぶこと」について、考えていることを紹介しますね。

1.ボディワーク・シンキングワークを学ぶ理由
1)医療従事者がボディワーク・シンキングワークを学ぶのか

 今提供している技術に疑問を持っているからです。医療の多職種の方はわかりませんが、看護技術は全く進化しておらず、形式だけでやっているものばかり。ボディメカニクスという動きに困った人を動かす技術を辞めたかったのです。

リフト器具があるのに、人を抱えて持ち上げる、動きを無視して負担のかかるケアは身体を壊します。それだけではなく、清潔のケア・食事のケアなど既存の看護技術は人の動きを考えず、新しいことを取り入れないことに、嫌気がさしています。効果のないケアは、解除を提供する側・受ける側の両方を消耗させます。

看護師・介護福祉士がフェルデンクライスメソッドやアレクサンダー・テクニークに、新しいケアのアイディアを見つけているから学ぶ人が多いのです。

2)医療従事者自身が楽になりたい
「仕事が楽になりたい」のではなく、果てしない徒労感から解放されたいのです。わたしは形式だけの、効果のない看護ケアや看護教育をするのが本当に嫌だった。なぜ新しいことを試さないのか、効果がないことを続けるのか。

質問して帰ってくる答えは「何かあったら困るから」。
「よい看護を提供しましょう」と建前だけは立派ですが、実際はただ作業が終わればいいだけのケア。
アレクサンダー・テクニークを学ぶことで、徒労感から解放されると希望を持っているのです。

2.心身を緩めることで、よい変化が起こることがある
 看護ケアはただの作業ではありません。ですが今看護ケアに関することは軽視している傾向にあります。軽視しているから今まで続けてきたケアに効果があるのか見直さなければならないのに、技術を高めようとせず、見直そうともしないのです。

 看護師の仕事は回復の見込みがなくても、当事者と家族に関わります。治療方法がなくても、看護師は身体をきれいにして、熱を測り血圧を測り、家族と関わります。ケアをするときにワークをすることで、何か良い変化が起こるかもしれない。家族との関わりで困ったことがあれば、「思う」という道具などで、自分も相手も痛めつけることが減るかもしれない。

わたしは看護の仕事から離れましたが、思い出せばアレクサンダー・テクニークの道具を使うことで、もっとマシな関わりができたのではないかと考えることが多いです。

3.ボディワーク・シンキングワークを学んで、やってはいけないこと

絶対にやってはいけないのは、「ただの医療批判」です。
某ボディワークの自称創始者は「厚生労働省の陰謀」「バカ医者ばかり」「看護は地に落ちた」「製薬会社との癒着」が口癖でした。

じゃあ医学的知識はというと、どこかの本をさらりと読んだだけの知識。文句は言うけど実行できない人です。確かに医療を信用できないことがあったかもしれない。
掌さんは次のように警鐘を鳴らしています。

リラクゼーションに徹するならまだしも、
「医者を信じちゃいけませんよ!」というオーラを
醸し出して病気の人を洗脳しているのなら、
それは最悪に危険な行為になる。

もし医療を信じるなとオーラを出しているのなら、トンデモ医療の片棒を担っています。
あなたが批判を受けるのは仕方がありませんが、他の真面目にワークをしている人々の信用まで失ってしまうのです。その結果「ボディワーク・シンキングワークはニセ医療」と判断される残念な結果が待っています。

最後に

上野千鶴子さんの深いツイートです。

カリスマにならなくても、ワークを学び・手技を覚えて、クライエントに提供することを考えるべきです。医師に対抗する必要もないし、治療家にならなくてもいいのです。

わたしにワークをしてくれた方々のおかげで、わたしの心身は良い方向に変化しています。
その変化はその方の熟練したワークがおかげなのです。

peacefully.

           旅行の予約なら 楽天トラベル

タイトルとURLをコピーしました