看護師の仕事をしていた時と看護教員の仕事をしていた時、
「距離感」が大切だと途中から気づきました。
人と人の間の物理的な距離と精神的な距離です。
看護師と患者さんの間は、近くあるべきと
教わって実践してきました。
患者さんに近づいてケアをして、目線を合わせて話す。
以前もブログに書きましたが、これは近すぎる距離なのです。
看護教員の時は、学生との距離を保つようにしました。
講義中・演習中・実習中、学生のやるべき勉強範囲に
教員が入り込むのを目の当たりにしてきました。
距離感がわからなくなるから、手出しをしすぎ、
自分の考え通りのことをしなければ厳しく叱責する。
できなければそれで評価すればいいだけですし、
自分の考え通りにいかないのは他人だから当たり前のこと。
「なぜ、あなたはできないの?」と、
お決まりのセリフが出てます。
他人と自分がわからなくなると、相当ストレスがたまります。
いつも思い通りにならない他人のことを
考える状態になります。
もう一つケアの時に、距離がないと他人の動きを
封じてしまいます。
具体的に言うと、患者さんや学生ができることまで
手を出してしまいます。
患者さんの動作を支援する時に距離が近すぎると、
自分も患者さんも動きにくくなります。
結果として、看護師が全て介助してしまうことになります。
これでは自立を促すことはできません。
他人をケアするのには、精神的にも物理的にも
距離感が必要です。
自分と他人は違うと言う意識を持たなければなりません。
peacefuly.
フィギュアスケートのトレーニング。
コーチがべったり選手に張り付いてることは、
まずないです。
プルシェンコさんが息子さんをコーチされてますが、
この距離感は大切にしたいです。