片桐ユズルさんは「think」を「思う」と訳しました。
アレクサンダー・テクニークのレッスンや
トレーニングの時によく聞く話です。
「think」は「考える」じゃダメなのか、と考えていましたが、
説明を聞くと、「思う」が
アレクサンダー・テクニークの中では
ぴったりした訳だと思います。
「考える」ですと、文字通り考えるのです。
「両足が地面についていること」を考えると、
足の裏が地面について、体位は立つか座るで、
股関節の上に骨盤があって・・・と頭の中が複雑になります。
「両足が地面についていること」を意識すると、
足の裏が地面につくための姿勢、
地面に足がついている感覚、
「足の裏が地面につく」ために必要なこと・・・など
気にすることが多くなります。
「両足が地面についていること」を思うと、
足の裏に地面がついている、足の上に膝関節がある、
膝関節の上に股関節がある・・・と自分の知識を
確認することなく、周りの視線を意識することもありません。
意識して考えると、動きが固くなり、身体が小さくなります。
頭の中で「考える・意識する」ことは、
余分な動きの元になります。
ただ思うだけでいいとのことです。
坐骨が椅子の上に2つあることを思う、
足の裏が地面についていることを思う、
腰椎・胸椎・頸椎が、ひとつひとつ
積み上がっていることを思う・・・
シンプルに「思う」だけにすると、
余計なことは考えずにすみます。
そうすると、自分の身体と静かに話すことができます。
peacefuly.
何かを意識した猫。