アレクサンダー・テクニークを始めて戸惑ったのが、
今まで使っていた言葉を別の言い方に変えることでした。
そして言い方を変えると、やっていること・身体の動きを
具体的伝えられるし、自分が理解できるのです。
例えば
緊張→筋肉が収縮する。
特に「緊張」は、体が硬くなっているのか、
人前に出て「あがる」のか、
区別をして表現したほうがいい状態です。
力を抜く→放つ、ゆるむ。
ただ力が抜けたのでは姿勢の維持はできません。
ですから必要な緊張は残して、不必要な緊張はしない。
他にも
「膝を前に出す」
「関節をたたんで」
などなど、今まで使ったことがない言葉を使います。
「難しい」と言えば、簡単です。
「できない、無理」と相手に伝えているつもりですが、
実は伝わっていないのです。
「読むのが難しい」であれば
「読むときに字が見えない」
「読むときに、首に力が入る」
「読む内容が理解できない」と伝えれば、
読む時に何が邪魔をしているのかがわかります。
語彙が増えて、言い方を変えれば、
「思う」ということができます。
「意識して」
「今のやり方を変えよう」という考え方は、
余計に身体を硬くさせます。
アレクサンダー・テクニークのトレーニングやレッスンの時、
普段の生活の時、自分のしていることや他人の行動を見て、
今まで使っていた表現を別の言い方に変えるために、
言葉を探して言い方を変えるのは、
楽しい作業です。
peacefuly.
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