看護技術・看護教育で、日常生活動作の支援は必須です。
「自分で考える」と言いながら、
ただ手順を教えているのが現状です。
「ここを持って抱える」
「引きずり出すように持ち上げる」
「〜を支える」
と説明がしてあります。
「相手がどの程度動けるか確認する」
「『・・・を持ってくださいね』と声をかける」
などは全く説明してません。
某ボディワークを学び始めた頃は、
「利用者さん・患者さんをいかに動かすか」で
頭がいっぱいでした。
ですが、相手の動きを無視して介助する側が動かすのであれば、
1、腰痛など身体を痛める。
2、相手の動きを奪うので、帰って動けなくする
というデメリットがあることに気づきました。
「セルフケア能力の向上」「残存能力を最大限に生かす」など、
甘い言葉が書いてある看護技術ですが、
実際は相手のセルフケア能力を奪っているケアしかしてないのです。
そして自分の動きが介助する側の動きに、
影響することにも気づかなかったのです。
アレクサンダー・テクニークは、
「相手を動かそう」とするものではありません。
自分で自分の動きに気づいて、楽に動くことが学べます。
相手を無視しては、「楽な・適切な動き」はできません。
まだアレクサンダー・テクニークを学び始めて浅いので、
言語化が上手くないです。
このブログを読んだ方は、「何言ってんだろな」でいいので、
相手と自分の動きについて考えてみてくださいませ。
だから以前より熱心に社交ダンス・フィギュアスケート
(アイスダンスとペア)・バレエを鑑賞するようになりました。
ビル・コナブルさんのワークショップで
「看護教育は、『人は動く』ことを教えていない」と
偉そうに言い切ったら、
「でもあなたは気付いてるから、
あなたは教えることができるでしょう?」と
優しく答えていただきました。
peacefuly.